<雇用>
●子が1歳以降の育児休業給付の延長申請見直し
 厚生労働省は7月1日、子が1歳以降に保育所等に入所できないことを理由とする育児休業給付金の延長申請について、新たに支給申請書に添付が必要となる「育児休業給付金支給対象期間延長事由認定申告書」を公開しました。加えて市区町村が発行する入所保留通知書等のほか、保育所等の利用申込書の写しの添付も求めます。施行は令和7年4月1日です。これまで延長要件となる「保育所等の利用を申し込んだものの、当面入所できないこと」は、市区町村が発行する入所保留通知書等で判断されていましたが、令和7年4月以降は保育所等の利用申し込みが「速やかな職場復帰を図るため」と認められることが要件に追加されます。
 
●同一労働同一賃金に関する是正指導が大幅増
 厚生労働省は7月 12 日、パート・有期法に関する令和5年度の是正指導件数などを公表しました。それによると、正社員と非正規雇用労働者との同一労働同一賃金に関する是正指導件数は計 3,450 件となり、前年度の 404 件から大幅に増加しました。政府は同一労働同一賃金の遵守の徹底を図るため、令和4年度から労働基準監督署による事実関係の確認などの取り組みを進めていて、実態を把握した事業所数自体が1万 1,173 社と前年度(3,498 社)から急増しました。是正指導件数の増加につながりました。