<労働基準 続き>
●約3割が就活等セクハラを受けた経験ありと回答
 厚生労働省は5月 17 日、令和5年度職場のハラスメントに関する実態調査結果を公表しました。その労働者等調査によると、過去3年間に就職活動をした者のうち、就職活動中にセクシュアルハラスメントを受けた経験があると回答した者は約3割に上ることがわかりました。インターンシップ中が 30.1 %、インターンシップ以外の就職活動中が 31.9 %でした。行為者はインターン先で知り合った従業員(47.4 %)、学校の OB・OG訪問を通して知り合った従業員(38.3 %)などが多い結果となりました。調査は 2020 ~ 22 年度卒業で就職活動またはインターンシップをした男女 1,000 名の回答を集計しました。
 
●女性活躍に関する情報公表は企業全体に好影響
 厚生労働省は5月 17 日、令和5年度女性活躍に関する調査結果を公表し、女性活躍推進法に基づき積極的に情報公表をしている企業ほど、人材確保・定着、職場環境等に好影響を及ぼしている可能性が高いことを示唆しました。調査は、女性活躍に関する積極性として情報公表の項目数に着目し、常用労働者 30 人以上の企業 2,738 社の回答を集計しています。項目数が多い企業ほど、女性管理職比率、女性昇進者比率などが高まる傾向がありますが、加えて企業全体の職場の活性化、残業時間の削減、人材採用の増加、離職者の減少なども概ね項目数が多い企業ほど効果があると回答した割合が多いものとなりました。