<労働基準 続き>
●解雇等無効判決後も半数以上が復職せず
 厚生労働省が5月 10 日に公表した解雇等無効判決後における復職状況等に関する調査結果によると、半数以上(54.5 %)の者が解雇等無効判決後も復職しなかったことがわかりました。その理由は、復職後の人間関係に懸念(38.9 %)、訴訟で争ううちに退職する気になった(22.2 %)などです。労働者が訴訟を提起した理由も復職は6割強(64.6 %)にとどまり、経済的利益(84.5 %)、公正な解決(80.0 %)、社会的名誉や自尊心(76.2 %)のほうが多い結果となりました。調査は令和5年 10 月~ 11 月、弁護士を対象に直近5年間に終局した解雇・雇止めに係る訴訟事件を聴取しました。231 名から回答を得ました。