●年金生活者支援給付金の所得基準額等は2区分に 厚生労働省は4月 16 日、年金生活者支援給付金の支給に関する法律施行令の一部を改正する政令案の意見募集を開始しました。令和6年度の老齢基礎年金額改定は、①昭和 31 年4月1日以前生まれの者と、②昭和 31 年4月2日以後生まれの者とで改定率が異なることから、給付金の支給要件となる所得基準額も①の者が 78 万 7,700 円、②の者が 78 万 9,300 円、同様に補足的所得基準額も①の者が 88 万 7,700 円、②の者が 88 万 9,300 円とされました。政令は令和6年 10 月1日に施行される予定です。 ●赤字組合が8割超ー健保連が予算早期集計を公表 健保連は4月 23 日、令和6年度健保組合予算早期集計結果を公表しました。令和6年度に経常収支が赤字となる健保組合は前年度から 103 組合増えて 1,194 組合となり、全体 1,379 組合の8割以上(86.6 %)を占める見通しとなりました。黒字は 104 組合減の 185 組合となります。全体でみると、保険料収入は被保険者数の伸びや賃上げなどの影響で4.5 %の増加を見込むが、保険給付費が6.2 %増、高齢者拠出金は団塊の世代が 75 歳に到達する影響を踏まえ 4.6 %増を見込みました。なお、予算編成には今春の賃上げ状況などは反映されておらず、保険料収入にはプラス要因が見込めるそうです。 |