<労働基準 続き>
●過労死等の請求 4,500 件超で過去最多を更新
 厚生労働省が6月 28 日に公表した令和5年度の過労死等の労災補償状況によると、過労死等の請求件数は前年度から 1,112 件増加して 4,598 件、支給決定件数は同 193 件増の 1,097 件となり、いずれも過去最多を更新しました。過労死等のうち脳・心臓疾患の請求件数は 1,023 件で過去最多です。同じく精神障害の請求件数も 3,575 件で最多でした。過労死等が急増する背景について同省は、脳・心臓疾患のリスクが高い高年齢労働者の増加や、精神障害の労災請求に対する社会的な認知が広がったことなどが要因ではないかと分析しています。