●出生数 72.7 万人で過去最少更新、出生率は 1.20
 厚生労働省が6月5日に公表した令和5年の人口動態統計月報年計によると、出生数は前年から4万 3,482 人減少して 72 万 7,277 人となり、過去最少を更新しました。合計特殊出生率も前年から 0.06 ポイント低下して 1.20 と過去最低です。いずれも8年連続の減少・低下となります。なお、都道府県別の合計特殊出生率は、東京都が 0.99 と初めて1を下回りました。政府は、若年人口が急減する 2030 年代に入るまでが少子化のトレンドを反転させる分岐点だと見ていて、実効性のある少子化対策が急務です。
 
●7割以上の中小企業が賃上げも6割が業績伴わず
 日本商工会議所は6月5日、中小企業の賃金改定に関する調査結果を公表しました。それによると、7割以上(74.3 %)の企業が令和6年度に賃上げを実施(予定を含む)すると回答しました。しかし、このうち約6割(59.1 %)の企業は、業績の改善が見られない中で賃上げを実施する防衛的な賃上げであることも判明しました。調査は令和6年4月~5月に実施、1,979 社の回答を集計しました。