●新たな高齢者像を志向ー高齢社会対策大綱見直し
 政府は9月 13 日、約6年ぶりに見直した高齢社会対策を閣議決定しました。少子高齢化が進展し、 65 歳以上の就業者等が増加するなか、大綱は年齢で一律に高齢者を捉えることは実態に合わないとして、新たな高齢期像を志向すべきと主張しました。高齢期を見据えたリ・スキリング、高齢期のニーズに応じた多様な就業等の機会提供などを推進する方針を掲げました。一方で、後期高齢者の窓口3割負担の判断基準の見直しなど、持続可能な社会保障の構築に向けた制度改正にも言及しました。
 
●転職希望の若年正社員は約3割、望まないも約3割
 厚生労働省は9月 25 日、令和5年若年者雇用実態調査結果を公表しました。その個人調査によると、現在の会社から今後転職したいと思っている若年正社員の割合は約3割(31.2 %)、逆に転職したいと思っていない割合も約3割(30.3 %)でした。転職希望理由(複数回答)は、賃金の条件がよい会社にかわりたい(59.9 %)、労働時間・休日・休暇の条件がよい会社にかわりたい(50.0 %)など、労働条件に関する理由が上位に挙がりました。調査は、令和5年 10 月1日時点で満 15 ~ 34 歳の労働者1万 3,218 人の回答を集計しました。