<雇用>
●産業雇用安定助成金の雇用維持支援コース廃止へ
 厚生労働省は9月5日、産業雇用安定助成金の雇用維持支援コースを令和5年 10 月 31 日限りで廃止する雇用保険法施行規則の一部を改正する省令案の意見募集を開始しました。雇用維持支援コースは、新型コロナに伴う経済上の理由により、急激に事業活動の縮小を余儀なくされ、労働者の雇用を出向により維持するため、労働者を送り出す事業主及び受け入れる事業主に対し、出向に要する経費等の一部を助成します。雇用情勢は緩やかに持ち直しており、一定の役割を終えたものと判断しました。労働政策審議会への諮問・答申を経て、11 月1日に施行する予定です。
 
●フリーランスの就業環境整備で検討会が初会合
 厚生労働省は9月 11 日、特定受託事業者の就業環境の整備に関する検討会の初会合を開催しました。令和6年秋までに施行される特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律におけるフリーランスの就業環境の整備に関して、政省令や告示に委任された事項等を中心に審議します。具体的には、フリーランスに業務委託を行う発注事業者に対して求める➀募集情報の的確表示、②育児介護等に対する配慮、③ハラスメント対策に係る体制整備、④中途解除等の事前予告・理由開示などです。育児介護等に対する配慮義務と中途解除等の事前予告等については、継続的に業務委託を行う発注事業者が対象となっていて、その継続的とされる「期間」を政令で規定します。