●社会保障給付費が2年連続で減少ー社人研統計
 国立社会保障・人口問題研究所は7月 29 日、令和年度の社会保障費用統計を公表しました。年金や医療保険など、社会保障制度に関するその年度内の収支を国際基準の則って集計したもので、ILO基準による「社会保障給付費」などがあります。それによると、令和5年度の社会保障給付費は 135 兆 4,928 億円となり、前年度から 1.9 %減少しました。減少は2年連続です。内訳を見ると「年金」は前年度を 1.1 %上回りましたが、「医療」が 6.5 %減少しました。新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5類感染症となり、新型コロナにかかる費用が大きく減少したことが影響しています。