●19歳以上23歳未満の年収要件が 150 万円未満に
 厚生労働省は7月4日、19 歳以上 23 歳未満の被扶養者に係る認定に関するQ&Aについて事務連絡を発出しました。令和7年 10 月から健康保険の被扶養者の認定要件のうち、認定対象者が 19 歳以上 23 歳未満である場合は、年間収入に係る要件を 130 万円未満から 150 万円未満として取り扱います。令和7年度税制改正において特定扶養控除の見直し等が行われることを踏まえた措置です。年齢要件はその年の 12 月 31 日現在の年齢で判定されます。学生であるかは問われませんが、被保険者の配偶者は除外されます。
 
●採用率が3年ぶりに低下ー介護労働実態調査
 介護労働安定センターは7月 28 日、令和6年度介護労働実態調査結果を公表しました。訪問介護員と介護職員の2職種を合わせた離職率が 12.4 %と2年連続で低下した一方、採用率が 14.3 %と3年ぶりに低下となりました。採用に最も効果があったのは「賃金水準の向上」(36.0 %)で、中途採用者が直前の仕事を辞めた理由は、仕事が介護関係の場合には「職場の人間関係に問題があったため」(24.7 %)が最も多かったです。調査は令和6年 10 月1日~ 31 日に実施し、9,044 事業所と2万 1,325 人から回答を得ました。
 
●スマホでのマイナ保険証読み取りは9月 19 日から
 厚生労働省は8月 28 日、スマートフォンでのマイナ保険証の読み取りに関するオンライン資格確認システムを9月 19 日から開始すると、社会保険審議会医療保険部会に報告しました。健康保険証の利用登録がされたマイナンバーカードをスマートフォンに追加することで、スマートフォンをかざして医療機関・薬局での資格確認が可能になります。この日は、医療機関・薬局と患者側双方の環境整備を推進・支援する方針が確認されました。